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ALPHA-SPACE55
甲中吹橋梁
平成28年7月2日撮影
揖斐川を挟む、ねじりまんぽ
■以前から行きたかった岐阜県大垣市付近の”ねじりまんぽ”は、
揖斐川を挟み二ヶ所にあります。
長浜に所用があり、少し遅くなりましたが、
午後3時頃に長浜を出発。
伊吹山の麓を国道365号に沿って回り、
伊吹山ドライブウエイの入り口の交差点から
国道21号・関ヶ原バイパスに入ります。
関ヶ原では、まだ採寸していない、
7-小田原川橋梁
や
31-穿屋川橋梁
も寄りたかったのですが、
時間が無いので今回は目の前を通り過ぎます。
■夕方4時少し前に大垣市の
6-甲大門西橋梁
に到着。
続いて揖斐川を渡り、瑞穂市の甲中吹橋梁に向かいます。
今回の採寸はBOSCH(ボッシュ)のレーザー距離計
角度はスマホのアプリを使い、
両端部と中央で行うことにします。
甲中吹橋梁
起拱角の6ヶ所平均値は14°
銘板/405km397m49
北面遠景
北面近景
南面遠景
南面近景
特徴は「鋸歯」
■国道21号・岐阜バイパス、横屋交差点で左折のところ、
ナビの言うとおり行って通り過ぎてしまいました。
大きく迂回し、新しく出来た橋を渡り
北側から甲中吹橋梁に向かうことになりました。
■甲中吹橋梁は、アーチ末端面の4巻の鋸歯が特徴です。
側壁は石積み構造。
水路用ですが現在は下部がボックスカルバートになっています。
竣工時は水路に蓋が掛かっていたのでしょうか。
軽4程度なら通れる幅なので、少々傷が付いています。
また、北端アーチ部は鉄板で補強されています。
北東角の鋸歯下部
北東角の鋸歯上部
北西角の鋸歯端面/補強鉄板が見える
南側から北側を望む/右側に車によると思われる傷がある
中央付近から北側を望む
中央付近から南側を望む
北側から南側を望む
北側の鉄板による補強
データシート
■甲中吹橋梁の実測諸元は下記のとおり。
正径間 W=2.45m(3ヶ所平均)/おそらく設計は、8呎(2.44m)
斜径間 a=2.59m(南北2ヶ所平均)
巾員 W=13.65m(左右平均)
斜架角 θ=71度(坑門角αを採用)
起拱角 β=14度(6ヶ所平均)
後の複線化の影響で殆どが片側端面しか確認出来ない京都以西の「ねじりまんぽ」と違い、
両端面が確認出来、かつ端面が鋸歯であるのが特徴です。
また、揖斐川を挟んで西にある
6-甲大門西橋梁
の側壁が
煉瓦のイギリス積
で有るのに対し、甲中吹橋梁の側壁は
整層の石積
となっています。
図−β実測値と理論値の比較(クリックで拡大図)
■坑門角α=斜架角θとした場合、
斜架角 θ=71度の起拱角βの理論値は12度です。
また、文献2)「鉄道と煉瓦」での斜架角=70度
W=2.44m、a=2.59m
となっており、これから理論値を求めると
θ=70度、β=13度
となります。
概ね理論どおりの形状ということになります。
■以上の調査データをまとめ、
データシートとしてPDFにしました。
⇒⇒No05 甲中吹橋梁 調査データ(PDF)
(新しいウインドウが開きます)
■なお上記「調査ーデータ」を作成するにあたっては、下記の考えに従いました。
●ねじりまんぽの番号
/「鉄道と煉瓦」表4-1”一覧表”(P117)における番号を採用。
●方向
/東西南北の表示は主たる方向とした。
●経度緯度
/ 国土地理院地図-航空写真閲覧サービス より求めた。
●煉瓦形状
/手作り煉瓦であるので寸法にバラツキがある。故に代表値。
●積み方/イギリス積み、オランダ積みの区分
/コーナーの仕上げ形状により、イギリス積みとオランダ積みが区分されるので、
/文献「鉄道と煉瓦」にならい、一般的に”イギリス積み”と表記。
/ただし、コーナー部が”オランダ積み”と確認できたもののみ”オランダ積み”と表記。
●θβの左右区分
/「鉄道と煉瓦」にならい、側壁に向かってアーチの煉瓦が右上がりの場合「右」 、左上がりの場合「左」 と表記。
●中心キロ程
/現行距離程による。(開業時とは異なる)
甲中吹橋梁/位置図
INFORMATION
1.「ねじりまんぽ」とは
2.「ねじりまんぽ」を見に行こう
3.「ねじりまんぽ」の構造
4.「ねじりまんぽ」建設再現
5.番外偏
6.マスコミで紹介されました
7.「ねじりまんぽ」一覧表
8.参考文献/参考外部リンク
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