淀、河津桜と菜の花 |
■京都の淀城で
河津桜と菜の花
その他京都市内では”枝垂桜”が見頃を迎えてる
との情報が友人のブログにありました。
少し古い情報でしたが、見に行く事にしました。
まずは淀へ向かいます。
ところが、普通に高槻からバスで枚方に行き、
京阪に乗り換えて「淀」まで行くと、結構遠回りになり、
お金もかかります(730円)。
京阪バスのホームページを調べると、
JR山崎から競馬場行きのバスが出ており、
競馬場と淀城はすぐ近く。
そこで、淀まで
”競馬場行きのバス”
で行く(260円)と言う”裏技”を使いました。
■競馬はしたことがないので、競馬場行きのバスももちろん初めてです。
思ったより”恐そうな兄ちゃん”はおらず、
それより、爺さん婆さんの方が多いと言うのが実感でした。
競馬場のバス停から淀城までは5分ほどでした。
ところが、お城の周りに”河津桜”は見当たりません。
淀城の近くだと”勝手に”思っていたようです。
国道を超えて桂川の方向へ行きましたが、周辺には見当たらず・・・
京都の花を紹介するブログの管理人”松風”さんに電話で聞き、
駅近くの交番にも立ち寄って、
教えてもらったのは、淀駅から10分ほど歩いたところでした。
でも、半分予想はしていましたが、残念ながら葉桜でした。
ピンク色の”河津桜”と黄色い”菜の花”の競演は、
次回に持ち越しです。
駅に戻った頃には、1時間ほど歩き回っていました。
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淀城跡 |
城内にも数本の河津桜 |
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淀駅前の”信州高遠江戸こひがん桜” |
目的地の”河津桜”と”菜の花” |
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伏見、長建寺の糸桜 |
■次は、淀駅から京都行きの京阪電車に乗って
伏見・中書島の長建寺に向かいます。
淀では”散々歩かされた”連れ合いの HIROさんに、
「ちゃんと地図見ていこう」
と、駅前の地図の前で足を止められましたが、
今回は標識もしっかりしており、真っ直ぐ到着です。
■長建寺は京都ではめずらしく、弁財天が御本尊です。
境内には樹齢60年ほどいわれる”糸桜”が満開になっていました。
周辺は”伏見の酒”の聖地となっています。
ところで、この歳になっても大きな勘違いをしていたようで、
:枝垂れ桜は、ソメイヨシノより遅く咲く
と思い込んでいました。事実は全く逆でした。
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中国風の竜宮門 |
佐野籐右衛門の”糸桜” |
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伏見の名水”閼伽水” |
伏見の”十石船”と咲き始めたソメイヨシノ |
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岡崎公園の桜 |
■次に京阪電車を降りたのは京阪三条駅。
これが間違いだったのに気付いたのは
家に帰ってから・・・。
冷静に考えれば解っていたはずなのに。
事前に作ったメモには「四条」と書いてあったのに・・・。
本当は、祇園白川の
川端座敷と枝垂桜
の絵を撮りたかったのですが、
歩き進んで、平安神宮の大鳥居に着いてしまいました。
■時刻はちょうど正午。
「お腹が空いた」
と言うので、適当な店を探しましたが見当たらず。
ふと、京都市美術館の方に目をやると、
皆さんベンチに腰掛けてお花見の様子。
そこで、鳥居前・慶流橋南詰めのコンビニで、
おにぎりと巻きずしとお茶を買い求め、
美術館の中庭のベンチに腰掛けて、
疎水の流れと咲き始めのソメイヨシノをめでながら、お花見としました。
美術館周辺の疎水を巡る十石船はこの日始まったばかりでした。
直ぐには乗れそうもなかったのと、疎水沿いの桜もこれからでしたので
次回の楽しみに取っておきました。
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疎水の桜と観光十石船 |
岡崎、白川沿いの桜 |
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ねじりまんぽ |
■祇園白川が滑ったので、友人の話を思い出し、
今、”その世界”では大変話題になっている
ねじりまんぽ
を見に行くことにしました。
蹴上のインクラインをくぐる”レンガ積み”のトンネルなんですが、
よくよくみると不思議な形なんです。
これが、明治時代に作られた土木の作品です。
トンネルの中で長いこと写真を撮っていると、
若いアベックが二人で写真を撮りたかったらしく、
女の子の方がちらっとトンネルの中を覗き、
「マダおる!」
と小声で言うのが聞こえてきたので、
早々??に立ち去りました。
ねじりまんぽの文献を国立図書館からダウンロードし
構造の解析に挑戦している、
私の高校大学の友人に聞いたのですが、
トンネルの表裏に額があり、
表は「雄観奇想」、裏は「陽気発処」と書いてあるそうです。
トンネルの表の額は写真に撮ったのですが、
裏にも額があるなんて知りませんでした。
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こんな標識があったなんて・・・ |
インクラインの桜 |
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ねじりまんぼ
レンガが捻って積んであります。
正式には「斜架拱(しゃかきょう)」
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雄観奇想 |
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国際交流会館 |
■トンネルをくぐり、 インクライン沿いの坂を上ると、
土木技術者の大先輩
田辺朔郎 博士
の銅像が有りました。
彼は、大学の卒論で「琵琶湖疎水」を発表。
卒業後、京都市に技術者として入庁。
23歳でその重責に着き、 疎水を使って発電所を造り、
京都に市電を走らせます。
疎水の水は防火用にも使われました。
関門海底トンネルの提言を行った事でも有名です。
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蹴上発電所跡 |
■蹴上には明治時代の発電所の跡があり、
当時の土木技術の急激な進歩、
若い人達の新国家建設に掛ける情熱、
そして何よりその発想に驚かされました。
蹴上から疎水沿いに南禅寺に向かいます。
この疎水沿いの”小径”は
南禅寺側からは何度か眺めていましたが、
ハイキングで山科に行く路
とばかり思っていたので、
まさか戻ってこれるとは思いませんでした。
反対方向からですが、初めて通る路です。
■南禅寺前の枝垂れ桜を愛で、
瓢亭の前から三条北浦通りを抜けて
地下鉄の東山駅につきました。
次の目的地は、烏丸丸太町の
”おかきの食べ放題”
です。
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横越流堰 |
蹴上発電所跡 |
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蹴上発電所跡〜南禅寺 |
南禅院参道/水輪 |

南禅寺門前の枝垂れ桜
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府庁中庭の枝垂桜 |
播磨屋ステーション |
■丸太町の播磨屋ステーションは、
生野に本店のある播磨屋のアンテナ・ショップで
おかきと飲み物が全て無料なのです。
しかし、残念なことに満員だったので諦めました。
播磨屋の隣には
以前お世話になった宮司さんの居られる
菅原院天満宮
があるので、チョット参拝。
ここは菅原道真の産湯の井戸で有名です。
■菅原院天満宮から少し北に歩くと、烏丸下立売。
聖アグネス教会のレンガ造りの建物が見えてきます。
お向かいの有栖川宮旧邸では、
平安女学院のオープンキャンパスが開かれていました。
烏丸通りに面した中庭にある枝垂れ桜を
塀越しにみることが出来ます。
ここで左折。
少し歩くと、平安女学院の玄関前にも枝垂桜。
これも満開です。
さらに、400m程西へ進むと、いよいよ府庁です。
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菅原道真の産湯の井戸
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有栖川宮旧邸
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平安女学院、玄関 |
■旧本館中庭の桜は、
長建寺でも紹介されていた”桜守”
”佐野籐右衛門”
が植えたとされ、円山公園の孫に当たる
”枝垂桜”
です。
その横には、京都守護”松平容保”の屋敷跡だったことから名付けられた
”容保桜”
も見事に咲いていました。
旧知事室も公開されており、
手づくりの吹きガラス
を見ることが出来ます。
案内の方が、ガラスの説明をされていました。
今のガラスと違って、風景が揺れていました。
中庭では一日中コンサートが開かれています。
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旧府庁本館 |
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モニュメントなどの作品展も開催中 |
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中庭の枝垂桜
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一日中コンサートが開かれています |
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正面階段から”吹きガラス”の窓越しに望む
中庭の枝垂桜
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近衛邸跡の糸桜 |
■出水口から京都御苑に入ります。
御所の壁沿いに北に進むと、
蛤御門の手前に桃林が有り満開。
赤、ピンク、白の桃が数十本。咲き誇っています。
さらに北に進むと、御苑の北西角に、
今は児童公園になっている”近衛邸跡”が見えてきます。
さすがメジャーです。
大勢の観光客が花見に来ています。
御苑の中なので”宴会”をしている人はいないので
ゆっくり静かに糸桜を楽しむことが出来ます。
結婚写真の前撮りでしょうか
正装した新郎新婦が嬉しそうにポーズを決めていました。
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